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体験

【書籍紹介】頭木弘樹さん 初のエッセイとカフカ新刊が大ヒット!『口の立つやつが勝つってことでいいのか』(青土社)&『カフカ断片集』(新潮文庫)

~カフカ没後100年 いま読みたい本はこれ!~

presenter スタリス&画廊支配人

カフカの名言+絶望名人ブームを巻き起こした文学紹介者の頭木弘樹さん、ファン待望の初エッセイ「口の立つやつが勝つってことでいいのか」が青土社から2月に発売され、5月には5刷目の重版が決まりました!

また、「カフカ断片集:海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ」が新潮社から5月に発売され、即重版が決定!どちらも大人気となっています。

いまこそ読みたい!本がまた好きになる!本記事ではそんな素敵な2冊をご紹介します。

『口の立つやつが勝つってことでいいのか』

早くも5刷目の重版が決定した
頭木弘樹さん初のエッセイ📕

「その水にしっくりなじめる魚は、その水のことを考えなくなる。その水になじめない魚だけが、その水について考え続けるのだ」

という部分がSNSで引用され大反響。
「心に響く!」と話題になったので
気になっていた方も多いのでは。

タイトルからてっきり、頭木さんは
口下手かと思いますよね。 実は
口の立つ方だったとは驚きでした。
(そのあたりも面白く書かれています!)

『口の立つやつが勝つってことでいいのか』(青土社)

(頭木弘樹さん公式Xより)

沢山の素敵な方たちが書評を書いて
いらっしゃるので、そちらもぜひご
参考にどうぞ。

【1】尾崎世界観 さん (ミュージシャン・作家)「ここに書かれている言葉は、どれも小さな声で読み上げたくなるものばかりで、だからこそ信用できる。」

【2】早見和真さん(小説家)「あー、おもしろかったと、読後、比喩ではなく声に出してしまった。年に何冊かそういう本と巡り合う。」

【3】評者:長沢美津子さん(朝日新聞):「弱さとは世界に敏感になること」
\本書より一部抜粋/
「言語化できることなんて、ほんのわずかだ。 
 スープの中から、箸でつまめるものだけをつまんでいるようなものだ。
 だから、じつはスープがたっぷり残っている。
 スープのほうが気になる人は、うまくしゃべれないということに」


◆本の公式頁はこちら  

『カフカ断片集』

『カフカ断片集』新潮文庫

家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、 あらゆることに、私は失敗する。
いや、失敗することすらできない。

(本文より)

20世紀を代表する巨星が残した、短く未完成な小説のかけらたち。
絶望的で何故だか笑える言葉の中にある、カフカが本当に伝えたかったこと。

カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記された胸をつかれる絶望的な感情、思わず笑ってしまうほどネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも弱くて繊細で、人間らしく生きたカフカが贈る極上の断片集。完全新訳で登場。
短い断片でも、1ページにひとつしか載せないようにして、なるべく余白を大きくとりました。カフカが本を出すときに、「非常に小さいものですが……まわりにゆったりとした空間が必要です」と出版社に頼んでいるからです。頭木弘樹さんXより)

そのため、とっても読みやすい!本が大好きな方はもちろん、活字離れしている若い方も、ぱらっと開いたページだけ読んだり、ランダムに読んだりお好きに楽しめます。
眠る前のひとときや、忙しい合間のプチ逃避行、文庫なので女子旅にも連れていきたい、浸れる一冊。

(頭木弘樹さんXより)

今回は「短編集」ではなく「断片集」。
頭木さんはXで「短い、未完成な、
小説のかけらたち」
と素敵に表現!

さすが膨大な文学を知り尽くした頭木さん、
こんな引用も添えてくれました。

「断片的でなければならぬ」石川啄木

「永久の未完成これ完成である」宮沢賢治 

著者紹介

[著者]頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)
文学紹介者。大学3年の20歳のときに難病
(潰瘍性大腸炎)にかかり、13年間の闘病
生活を送る。その時にカフカの言葉が救い
になった経験から『絶望名人カフカの人生論』
(飛鳥新社/新潮文庫)を編訳。

著書に『絶望読書』(河出文庫)、『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』(春秋社)、『食べることと出すこと』(医学書院)、『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)、『自分疲れ』(創元社)など。

撮影:八雲いつか

NHK「ラジオ深夜便」の「絶望名言」のコーナーに出演中。
頭木弘樹の「まっくら図書館の読書会」館長。

参考:カフカ没後100年、何から読む?

6月3日はカフカの命日です。さまざまなイベントが開催され、本もたくさん出ています!
「この機会に読んでみようかな」という方もおられるでしょう。
そこで、まずどれを読むのがオススメか、シチュエーション別にまとめてみました!
(頭木弘樹さん)

◆頭木弘樹さんがまとめたカフカのおすすめはこちら

【おまけ】筆者は「紀伊國屋書店 横浜店」さんで購入しました!

※撮影許可をいただいています

KINOナビで📕場所を検索♪

※在庫や展開場所は変わることがありますので、随時最新情報をご確認下さい

本の場所がわからないときは、店頭にある「KINOナビ」で検索してくださいね。

『口の立つやつが勝つってことでいいのか』(青土社)は、エッセイコーナー
『カフカ断片集』新潮文庫は(※撮影当時)2か所で平置き展開されていました。

※画像は2024年6月3日現在のものです。
在庫や展開場所は変わることがありますので、随時最新情報をご確認の上ご利用ください。

【編集後記】

そごう横浜店7階 紀伊國屋書店さま  写真御協力をありがとうございました!

大好きな頭木弘樹さんがまたもや
大ヒット!素敵な2冊のご紹介は
いかがでしたか。

頭木さんの本は、紹介すると誰もが
ファンになるので、ご推薦しがいが
あります✨
他にもおすすめがいっぱいあるのですが
まずは本記事でご紹介した、エッセイと
カフカ、両方読んで頂けると嬉しいです。

頭木弘樹さん 記事御協力ありがとうございました

【スタリス☆横浜】にも何度かご出演いただき感謝です。

\頭木弘樹さん📕過去のご紹介記事もご参考にどうぞ/
・令和能登半島地震「わたしたちに今できること」:「助け合うことは当然だとあらためて」

ジャケ買いしたい可愛さ!
『食べることと出すこと』、『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』

頭木弘樹さんインタビュー『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』

青土社 公式ページ 
『口の立つやつが勝つってことでいいのか』
頭木弘樹 著 1,980円(本体1,800円)

新潮社 公式ページ・試し読みはこちら
『カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―』フランツ・カフカ/著 、頭木弘樹/編訳  693円(税込)

Presenter

すずき まき
スタリス&画廊支配人
すずき まき
20年に及ぶ企業や投資家の「女性目線コンサル・PR業務」の傍ら、メディアやブランドの立ち上げを数多く経験。生死に関わる大病を克服した自身の経験から【人と地域の応援】をテーマにスタリスを創設。リスタート時に始めた人気女性誌や、専門誌の仕事で培ったスキルと【ご縁】に感謝を込めて、複数の企業や媒体のお手伝いを現在も継続中です。