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コミックエッセイ

【落語鑑賞デビュー】落語に興味を持ったきっかけは漫画。県民ホール寄席⇒ごらくハマ寄席に名称変更決定!

~落語について連載中の【作家:頭木弘樹さん】インタビュー~

presenter エンドライター

インタビュー協力:頭木弘樹さん

落語 県民ホール寄席 ごらくハマ寄席

1980年から神奈川県民ホールで常にトップの落語家が出演しながらも、親しみやすい寄席として横浜落語ファンに愛され続けてきた「県民ホール寄席」(ごらく茶屋主催)。
カリスマ的な人気を誇る柳屋喬太郎さん独演会ということで、ついに落語鑑賞デビューしてみました。 

ごらくハマ寄席=県民ホール寄席

横浜の地で37年間続く「県民ホール寄席」。350回記念となる柳屋喬太郎 独演会は、「神奈川県民ホール」が改修工事休館中のため「関内ホール」大ホールで開催されました。県民ホール寄席が関内ホールで開催・・・ちょっとややこしいですね。(笑)

来年から「ごらくハマ寄席(通算第〇〇回・県民ホール寄席)」に名称変更することが決定したそうです!1月から3月は東神奈川の「かなっくホール」ですし、今後はその都度、会場の確認をするようご注意ください。

『今おもしろい落語家ベスト50』(文藝春秋社出版/2009)

落語ブームを牽引する人気と実力から、「今もっともチケットの取れない落語家の一人」と称される柳家喬太郎さん。

書籍『今おもしろい落語家ベスト50』(文藝春秋社出版/2009)で堂々の1位に輝くなど、落語ファンから圧倒的な支持を集めています。

「おんなの窓3 / 伊藤理佐」(文藝春秋)

「おんなの窓3 / 伊藤理佐」(文藝春秋)コミックエッセイ研究家の筆者の場合、大好きな伊藤理佐先生「おんなの窓 」(文藝春秋)等に度々柳屋喬太郎さんや立川談志さんが登場していたことが「落語に行ってみたいな」というキッカケになりました。

宮藤官九郎さんが脚本を手掛け落語をモチーフにてブレイクした『タイガー&ドラゴン』(TBS系)、最近では『昭和元禄落語心中』というマンガもヒットして、落語ファンが増えました。こうして漫画やドラマが入口となり、伝統文化や芸能が盛り上がるというのは素敵なことだな~と思います。

マクラが面白い噺家さん

落語はマクラ・本題・落ち(サゲ)で構成されていて、マクラは本編に入る前に、自己紹介や世間話や小咄で笑わせて、お客の緊張をほぐしたり、落ちへの伏線を張ったりするそうです。

県民ホール寄席(ごらくハマ寄席)は基本的には毎回独演会形式で時間があるため、マクラにたっぷり時間をかける噺家も多く、それも醍醐味とのこと。            

携帯はマナーモードに☆

崎陽軒 シウマイ弁当(photo :TAK)

柳屋喬太郎さんは横浜市で育ったとのことで、マクラには地元ネタがいっぱい。崎陽軒のシュウマイ弁当の食べ方やこぼれ話、湘南新宿ラインの駅にまつわるエピソードなど、会場は親近感が一気に湧いて爆笑の渦でした。

そこから本気の落語に入り、皆の心をわしづかみにするところはさすが名人ですね。

マナーを守る落語ファンの皆様

独演会が終わってからは、「本日の演目」を撮ろうと1階には人だかり。でも皆さんきちんとマナーを守っているのが好印象!落語ファンの静かな熱さを感じる瞬間でした。

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』

ここ数年「絶望読書ブーム」を巻き起こした文学紹介者で作家、エッセイストの頭木弘樹さんは、難病による闘病中に、落語に救われた一人です。

月刊『望星』(発行・東海教育研究所 発売・東海大学出版部)で『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』を連載中。そんな落語を愛してやまない頭木弘樹さんに「落語を初めて聞く方へのアドバイス」などをお伺いしました。

連載中の月刊「望星」

(撮影 八雲いつかさん)

頭木さん ー落語好きな人はよく、「落語は面白いから、いちど寄席に行ってみなよ」と、まだ落語を聴いたことのない人にすすめます。

でも、それで試しに寄席に行って聴いてみたとして、最初は、ほとんどの人は、「ぜんぜん面白くない……」と思うのではないかと思います。
この連載のタイトルでもありますが、これから落語を聴く人に私が言いたいのは、まずは「ぜんぜん面白くなくてあたりまえ!」ということです。

それは感性に問題があるわけでも、落語もわかっていないわけでもありません。面白くないのがあたりまえ、というところからスタートしたいというのが、私の落語入門です。(頭木さん)

「語り」や落語の特性に慣れていないだけ

筆者(エンドライター) ーそれは画期的ですね!確かにいざ落語本編が始まると、初・落語鑑賞ということもあったせいか、「乗り遅れず笑わなくては(?)」という変なプレッシャーをつい感じてしまい、心の底から楽しめない時間もあったかも。

もちろん落語自体も雰囲気もとても楽しかったのですが、気合が入り過ぎてちょっとだけ空回りしていたのかもしれません。
頭木さんーまさにおっしゃる通りで、その「変なプレッシャー」のせいで、本当は落語好きになるはずの人が、そのまま落語を聴かなくなってしまうことが、本当に多いのではないかと思います。

最初に面白くないと感じる理由として「落語は奥が深い」というのもあるでしょうが、今の私たちは、「語りを聴く」ということ自体になじみがなくなっています。子供に語り聞かせがいいように、本当は大人だって語り聞かせに癒されるはずなんですが、むしろ、なじめない違和感のほうが、今は強いと思います。

人間のダメさでは落語に負けないカフカ...? 関連の著書 絶望読書ブームとなりました

頭木さんー また、落語って基本的に、人間のダメさを笑うものなんですよね。それもバカにして笑うのではなく、共感して笑う。自分にも別のダメさがあるから。でも、現代人は、自然と「いい話」を聴こうするところがあるので、ダメな人間のひどい話を聞いて、「?」となってしまうところもあると思います。

他にもいろいろありますが、「語り」というのは、いったんなじんでしまうと、読書とかでは他のかたちでは得られない、素晴らしさがあると思っています。

肩の力を抜いて落語を楽しもう!

いかがでしたか?頭木弘樹さんのアドバイスで安心した方も多いのではないでしょうか。最近の落語ブームで寄席には常連さんや通だけでなく女性のお一人様やカップル、初心者ぽい方も多くアットホームな雰囲気のところが多いのでまずは気楽に出かけてみてくださいね。

今回のレポートは「ごらくハマ寄席(県民ホール寄席)」でしたが
野毛にある「横浜にぎわい座」は連日沢山の寄席が開かれているので、次はぜひそちらにも行ってみたいと思います。

*写真協力 Select Shop Swan

【頭木弘樹さん情報】

NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』のコーナーにレギュラー出演中(偶数月・第4月曜日・午前4時台)。

●医学書院のWebサイト『かんかん!』で、「食べることと出すこと」を連載中。

●12月15日 『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』(春秋社)
いつも「死にたい」と言っていた芥川龍之介は自殺し、太宰治も自殺しました。
なぜカフカは自殺しなかったのか?「自殺した理由」は考えても、「自殺しなかった理由」は考えないもの。でも、それも大切ではないでしょうか?
カフカ自身の言葉によるカフカ伝でもあり、名言集(新訳)でもあります。初めてのカフカ本としてもどうぞ。予備知識は不要です。(頭木さん)

●『絶望名人カフカの人生論』がオーディオブックになりました。

●5月7日 『絶望読書——苦悩の時期、私を救った本』
自分自身の十三年間の絶望体験をもとに、「絶望の期間」の過ごし方について書いてみました。絶望の最中にある人や、絶望している人にどう接したらいいか悩んでおられる方などの少しでもご参考になれば幸いです。(頭木さん)

● 『絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社)
カフカの日記や手紙の言葉を集めた、「絶望の名言集」という、ちょっと変わったものです。(頭木さん)

●第二弾も出ました。『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』(飛鳥新社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4864103135
http://www.asukashinsha.co.jp/book/b176752.html
今度もちょっと変で、どこまでも前向きなゲーテとどこまでも後ろ向きなカフカが
対話をするという、名言対決の本です。(頭木さん)

●『絶望名人カフカの人生論』が新潮文庫になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4102071059

●『絶望名人カフカの人生論』と『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』が、
両方とも、電子書籍にもなりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00TXE48NY
http://www.amazon.co.jp/dp/B00TXE47YY

●月刊誌『望星』(発行・東海教育研究所 発売・東海大学出版部)で、2015年5月号(4/15発売)より、「落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ」という落語に関する連載がスタートしました。
http://tokaiedu.co.jp/bosei/
http://www.amazon.co.jp/dp/B00TIVBA3S

●春秋社のWeb春秋で、
『あらゆることにぼくは失敗する――今こそ読みたいカフカの日記と手紙』
というカフカの日記や手紙をご紹介する連載をスタートしました。
http://www.shunjusha.co.jp/web_shunju/

●『絶望名人カフカの人生論』がマンガ化されました。
『マンガで読む 絶望名人カフカの人生論』
http://www.amazon.co.jp/dp/4864104115
描いてくださったのはイラストレーターの平松昭子さんです。
http://akikohiramatsu.com/
予告編動画もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=udmOruDQy6g

Presenter

エンドライター
コミックエッセイ研究家
エンドライター
「奥様は魔女」の母エンドラに憧れているマルチライター。数誌の読モや有名誌ライターを経て色々な媒体で活躍中。コミックエッセイの蔵書は数百冊にものぼり【コミックエッセイ研究家】としてひっそりデビュー。
好きなもの:珈琲と酒 工場見学