女子旅・おでかけ
【開催レポート】見逃した方へ「 ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」横浜展 終了!次は北九州へ
~横浜展 10月18日(日)に終了しました~
絵本ファンのみならず、心が少し乾いた大人たちに、ショーン・タンのメッセージを伝える場を“展覧会”というかたちで実現。
『そごう美術館』で2020年9月5日(土)~10月18日(日)大好評で開催されたので、その様子とショーン・タンの世界の魅力を振り返り、ご紹介いたします。
東日本大震災の1週間後に『アライバル』日本語版が発売
ショーン・タン Shaun Tan は、1974年オーストラリア生まれ。幼いころから絵を描くことが得意で、学生時代からSF雑誌で活躍。西オーストラリア大学では美術と英文学を修める。オーストラリア児童図書賞など数々の賞を受賞。2006年に刊行した『アライバル』は 現在23の言語で出版されている。
イラストレーター、絵本作家として活躍する一方、舞台監督、映画のコンセプト・アーティストとしての活躍の場を広げている。約9年の歳月をかけて映画化した『ロスト・シング』で2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。同年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。『内なる町から来た話』で2020年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞。
イラストレーター、絵本作家として活躍する一方、舞台監督、映画のコンセプト・アーティストとしての活躍の場を広げている。約9年の歳月をかけて映画化した『ロスト・シング』で2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。同年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。『内なる町から来た話』で2020年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞。
2011年、忘れることの出来ない東日本大震災が起きたのは3月―――。ショーン・タン『アライバル』日本語版が発売されたのは、その悲劇の1週間後のことでした。言葉のないその絵本から、言葉にできない感情があふれてくる。『アライバル』は、絵本としては驚異的なヒットとなり、日本版発売から9年が過ぎた現在でも、評価され続けている名作です。
奇妙で懐かしい世界
一貫してタンが描いているのは、何かが失われ、ほころびが生じた世界。
しかし、そこには人々が共有してきた「いつか見た光景」が織り込まれ、新たな世界との出会いと希望の萌芽が描かれています。
『アライバル』、『ロスト・シング』、『遠い町から来た話』の原画、資料、映像が展示され、繊細で丁寧な手仕事にうっとり。
しかし、そこには人々が共有してきた「いつか見た光景」が織り込まれ、新たな世界との出会いと希望の萌芽が描かれています。
『アライバル』、『ロスト・シング』、『遠い町から来た話』の原画、資料、映像が展示され、繊細で丁寧な手仕事にうっとり。
タンが描く世界には、戦争や災害のメタファーのようなモンスターがいる一方で、人間と共生する不思議な生き物が登場します。
タンのイマジネーションから生まれたこれらの生き物は、人々が共同幻想としてつくりあげた神話のなかに出てくる架空の生き物にも似て、物語の世界を豊かにする存在です。
タンの世界に住む変な生き物たちを立体作品も含めて、たっぷりご紹介しています。
タンのイマジネーションから生まれたこれらの生き物は、人々が共同幻想としてつくりあげた神話のなかに出てくる架空の生き物にも似て、物語の世界を豊かにする存在です。
タンの世界に住む変な生き物たちを立体作品も含めて、たっぷりご紹介しています。
タンにとって、日常の観察は創作の出発点といえます。タンが描く風景は、物語の原型を宿しています。自然の形と人工物の組み合わせは、タンのイマジネーションを刺激し、現実の風景のなかに、どこにもない世界を浮かび上がらせています。(特設サイトより)
撮影スポットも♪
撮影できるスポットもあり、横浜ならではの描き下ろしを堪能できたのも、嬉しいポイントでした。
【朗報】12月から「福岡」で開催!
本展は、タンの全面的な協力のもとに開催される日本初の大規模な個展なので、福岡近辺の方ぜひご覧ください。
【編集後記】そごう美術館さん、いつもありがとう
そごう横浜店 開店35周年記念を記念して、地下2階正面入口のビジョンに、「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」と連動したショーン・タンのキャラクターの「デジタルからくり時計」が登場し(※会期中のみ)そちらも話題となりました。
音楽に合わせ、ショーン・タンの絵本に登場する生き物や絵本のシーンが登場したそう。
音楽に合わせ、ショーン・タンの絵本に登場する生き物や絵本のシーンが登場したそう。
見逃した方のために、横浜&そごう美術館ならではの展示やフォトスポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?
彼が最初に絵と文を手がけた絵本『ロスト・シング』から最新作までの原画と習作ほか、スケッチ、映像作品、変な生き物をかたどった立体作品も含め約130点の作品を展示し、ショーンの生み出す奇妙で懐かしい世界をたっぷり堪能できて、貴重なひとときとなりました。
彼が最初に絵と文を手がけた絵本『ロスト・シング』から最新作までの原画と習作ほか、スケッチ、映像作品、変な生き物をかたどった立体作品も含め約130点の作品を展示し、ショーンの生み出す奇妙で懐かしい世界をたっぷり堪能できて、貴重なひとときとなりました。
そごう美術館、次は10月24日(土)から「超絶技巧を超えて 吉村芳生展」です。そちらも感動間違いなしなので、どうぞお見逃しなく!
横浜地域活性化・町おこし担当。テレワークやダイバーシティマネジメント推奨を通し、女性支援に力を入れています。 趣味:芸術鑑賞 ドライブ