• コンセプト
  • ライター紹介
  • お問い合わせ
  • Instagram
  • Amebaブログ
  • YouTube

和文化

池田由紀子さん「マツコの知らない世界」ご出演記念♪歴史に残る「池田重子 横浜スタイル展」憧れ【池田スタイル】の極意。’着物は人生で大きなものを3つ使う’&’きもの美意識を磨く秘訣’とは?【再掲載】着物大人女子必見☆

~そごう美術館にて1/8(月)までお正月バージョンで開催中~

presenter 伊奈 乃彩

取材協力:そごう美術館

池田由紀子 池田重子 横浜スタイル展 そごう美術館 乃彩NOA

本記事は2018年のものです。池田由紀子さん「マツコの知らない世界・古着きものの世界」ご出演記念【再掲載】としてTOPに移動しています。「着物警察を恐れず、もっと気軽に(若い方にも)きものを着てほしい」という温かい想いとメッセージにとても感動しました。


こんにちは、和文化研究家のスタリス☆エディター乃彩(NOA)です。
先日ご紹介した「横浜大人着物女子が大集結」記事ですが、沢山の方にシェアしていただき、誠にありがとうございました。本日は「人生が変わる一日」をくださった、ご息女の池田由紀子さんに焦点を当ててご紹介します。

着物コーディネートの秘訣は「献立・オーケストラ・キャンバス・舞台」

展覧会初日の豪華トークショー、プレス席取材からの写真です。本記事は初日トークショーのレポートと、着物大人女子のヒントをお届けいたします。

最後列でしたので、満席の会場内の活気や、ファンの皆様が熱心に頷いたりメモをとるご様子、素敵なコーディネートの着物女性の多さが確認できて、嬉しそうなご様子や熱意が伝わり大変感動しました。

プレス席に一番のりで到着

上品かつユーモアいっぱいの楽しいトークショー(右:池田由紀子さん)

池田重子さんの次女「時代布と時代衣装 池田」二代目店主 池田由紀子さんは、「日々の生活の中で美しいものを取り入れることが大切、それが生活です。」と話します。

「皆さん誰もができることなので、ぜひやってみてください。まずはどんどん気軽に着てくださいね。コーディネートも難しく考えず、毎日献立を考えてお料理を作るのと同じで、足りなければ一品足すという感覚でどうぞ。」(由紀子さん)
個性的なアイテムは、どうコーデしたらよいでしょうか?」という質問には、「1つ1つがソロでいけるものが、オーケストラのハーモニーをより一層美しくしますが、そのバランスや物語をご自分で楽しみながら見つけてください。また着物の装い全体をキャンバス、画と考えた時には、溶け込ませるかそれとも浮き立たせるか。ぶつけるのもありです!
舞台としたなら、主役と脇役を考えて、2人の主役を立てるのか、それとも片方を脇役にするのかなど、配役を考えます。想像力を広げて、ぜひ着物を遊びましょう。」(由紀子さん)

カリスマ池田重子さん驚異の美伝説

具体的に日常でセンスを磨く練習の一つに、こんなすごいエピソードが飛び出しました。

「母(池田重子)は、駅に色違いのベンチが2つあったとしたら、今日自分が来ている着物はどちらのベンチに座ったら色が合うか?まで考えて選んで座ったり、訪問先でスリッパが出されたら、どの色のスリッパが今日の着物に合うか、まで考えていました。」(由紀子さん)

横浜や海にちなんだ美しいコレクションの「帯留め」なども展示(写真はクリックすると拡大し、綺麗に見えます)

「母が生まれ育った横浜の異国情緒が、美意識を育んだと思います。音楽やダンス、恋など人生を楽しむ女性でした。自分の感覚を研ぎ澄ませるのは、着物だけではなく生活そのもの。ファッションで遊んだり冒険する時に、‘下品にならないように’という線引きは、日々磨かれる美意識から来ると思います。」(由紀子さん)

©中村淳(スタジオKJ)

(写真左から)英字新聞と果物の洒落帯(大正)、帯にビーズ刺繍のおしゃれ着(大正末~昭和初期)、青海波文様の街着(昭和初期)
美意識は一日にして成らずという素敵なお話と、日々の楽しみながらの努力をお伺いして、人生が変わりました!これからは日々、感性を磨いてゆきたいなと強く思いました。

新ブランド【池田スタイル】がお目見え 

1976年目黒に池田重子さんが創業した「時代布と時代衣装 池田」には、世界各国から著名人が訪れています。ご息女で二代目店主の池田由紀子さんは、着物デザイナー・コーディネーターとしてご活躍され、2017年にフルコーディネートで提案する新ブランド「池田スタイル」を立ち上げられました。

「時代布と時代衣装 池田」二代目店主 池田由紀子さん

ソナタに寄せて(ダイヤモンドの音符)©中村淳(スタジオKJ)

今回の「池田重子 横浜スタイル展」では、フルコーディネートした作品を「横浜物語」「アンティーク」「池田好み」「更紗と結城」という4つのテーマで展示し、皆さんうっとりと魅入られていました。
由紀子さんはオランダの国立音楽院チェンバロ科を卒業されたほどのお方で、その美しい音色やオーケストラが着物のコーデから聞こえてくるよう。

物語性のある繊細なコーディネートは、着物ファンはもちろん、全てのアートやファッションの世界に通じるため、これからますます色々な角度から注目されるのではないでしょうか。

理念や美意識、哲学を含めたコーディネート

類まれなる美意識を継承し、その膨大なコレクションのエスプリを現代のきものに見事に活かした「池田スタイル」。白金のお店にもお伺いしたいと思いますので、その時はまた本メディアスタリス☆横浜でレポートさせてください。

大人着物女子が「人生で使う3つの大事なもの」とは?

「着物は面倒くさい、と思う方も多いですが、その通りです(笑)。着物は人生で大事なものを3つ使います。それは時間、お金、エネルギー
貴女のような若い方が着物をお召しになるのはとても嬉しいこと!だからお手頃にご購入いただけるアンティークのお取り扱いはやめられません。

着物は高価な物でなくても大丈夫。コーディネートも既にあるものを利用して、これからもお着物を、楽しく生活に活かしてくださいね。」(由紀子さん)
トークショー終了後にご挨拶にお伺いしたところ、とても気さくに優しく温かく語りかけていただき大感激。TVでも「着物のことをうるさく注意する、着物警察を恐れずに、気軽にきものを楽しんでほしい」というメッセージが反響を呼びましたよね。

こんな女性になりたい!と強く願う憧れの先輩です。「着物を楽しく」を胸に刻みます。
大好きな池田由紀子さん、そごう美術館ご関係者の皆様、素敵な展示会や企画を本当にありがとうございました。

そごう美術館【池田重子 横浜スタイル展】撮影OKスポット

その1・・・「美しいキモノ」なりきり表紙撮影スポットはインスタなどに◎

その2・・・特注の大振袖を着た西武・そごうキャラクター「おかいものくまさん」

その3・・・美術館入口

以上、撮影OKの3スポットのご紹介でした。入り口看板&横浜スタイル展「きものイラストブック」(松田恵美さん)の「きせかえ振袖パネル」も大好評で、順番待ちの時間帯もあります。
お着物でご来場の先着20名様には、毎日素敵な特典がありました!松田恵美さんのブログでご確認ください。

横浜のみならず全国の着物女子が大集結!お土産もお忘れなく

完全保存版にもう1冊買いました♡

いかがでしたか?ご覧いただきありがとうございました。
池田由紀子さんの温かい励ましに感謝し、着物警察を恐れず、(もちろん着物&マナーは勉強しつつ)きものを着ることを愉しみたいな、と思っています!おきもの女子の皆様、一緒にがんばりましょう~


コミックエッセイ研究家のエンドライターも愛読中の「きもの番長」で大ブームを巻き起こした、横浜在住の人気イラストレーター松田恵美さんが心を込めて手掛けた「きものイラストブック」は、池田重子 横浜スタイル展限定のお宝品。ご自身への記念やお土産にも素敵なので、ぜひ併設ショップでお買い求めくださいませ。【本イベントは終了しました】

◆本イベントは終了しました◆

~歴史に残る着物コレクション個展~

引き継がれる美意識

「池田重子 横浜スタイル展」
昔きもの~現代KIMONO
    
そごう美術館

池田重子 横浜スタイル展 そごう美術館 ©中村淳(スタジオKJ)

大正から昭和初期にわたる染織の黄金時代を彩ったきものや帯、帯留などを集めた池田重子コレクションは、「日本のおしゃれ展」で圧倒的な人気を博し、今回の「横浜スタイル展」へとつながりました。

池田重子 横浜スタイル展 池田由紀子 池田スタイル

©中村淳(スタジオKJ)

「時代布と時代衣装 池田」二代目店主 池田由紀子さんによる
「着物なんでも相談室」1/5「ギャラリートーク」1/6
いずれも入館料のみ 先着順・予約不要。

☆詳細は そごう美術館【公式HP】をご確認ください。

☆第一弾の記事はこちら

Presenter

伊奈 乃彩
エディター
伊奈 乃彩
徳川の寵愛を受けた歴史ある【花園山桜井寺】~弘仁4 年(813 年)建立~先代住職【俊英】の曾孫。「日本の財産でもあるお寺や神社にもっと足を運ぼう」をテーマに2015 年より寺社仏閣&和文化応援プロジェクトを開始。
趣味:着物 料理